下水の定期水質検査

下水道に流す排水水質には全国一律の基準値のほか、自治体が独自に定めることができる上乗せ基準が設定されています。東京大学は下水道法の規定による特定事業場の一つであり、排水基準を遵守し、排水の水質を測定し記録する義務を負っています。

東京大学では、本郷、駒場(I、II)、白金台、柏キャンパスで合計31ヶ所の排水桝において定期的に排水水質を測定し、監視を行っています。排水基準にはさまざまな項目が設けられていますが、本学において特に問題となっているのは、以前は水銀やジクロロメタンのような実験室由来と考えられる項目でしたが、近年では主として生活系と考えられる窒素やpH、浮遊物質量、厨房排水が原因と思われる動植物油などです。

排水水質の測定結果は、季刊の「環境安全」に3ヶ月分をまとめて掲載し問題点の解説をしておりますが、測定結果をより多くの教職員、学生が迅速に知ることができるように本ページでも公開しております。測定結果は各排水桝(排水系統)毎に時系列で整理してあります。これにより、自分の関る排水桝の過去の基準超過状況や水質の変化を読み取り、排水基準違反防止につながることを期待します。

 

分析項目と排水基準値

排水基準項目や基準値は最新の科学的知見により常に見直しがなされております。例えば平成19年6月には亜鉛の基準値が2mg/Lに引き下げられ、逆に平成23年12月には1,1-ジクロロエチレンの基準値が緩和されました。平成24年には1,4-ジオキサンが基準項目に加えられました。常に最新の基準を確認する必要があります。

分析項目と排水基準値

 

採水箇所と過去の測定データ

データは採水箇所(排水桝(マンホール))毎にまとめてあります。以下のリンク先の「排水桝マップ」より、部局/建物と排水桝の対応表で該当の排水桝を確認し、それから排水桝ごとのデータ(Excelファイル形式)をご覧下さい。

採水箇所と過去の測定データ(学内限定)