特殊な廃棄物について 東京大学環境安全研究センター
Last Revised on Mar. 1, 2013

PCB(ポリ塩化ビフェニル)

 PCBは、昭和48年、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律によって特定化学物質に指定され、製造などが禁止されている。廃棄物処理法でも、PCBを含む廃棄物は特別管理一般廃棄物と特別管理産業廃棄物に指定されている。

 PCBはその使用に関し、極めて厳しい制限があり、試験研究の場合を除いて、代替が困難な場合(鉄道車両の主変圧器または主整流器の整備のみが代替困難とされている)一般消費生活に関係する製品の製造・加工用でないこと、環境汚染のおそれがないことを前提として、氏名、事業所所在地、物質名、用途などの届出義務を課した上で許可されることになっている。

 PCBの廃棄については、一定の制限のもとに焼却処理が認められているが、現実には処理処分ができない状態が続いている。従って、大学としても当面は、厳重保管の方針で臨み、具体的に以下のような体制になっている。
         
  • PCB入りのノーカーボン紙については、環境安全研究センターで保管している。
  • 液状PCBは各研究室で保管している。それらの量、保管場所、保管状態の写真の一覧表は、センターで管理している。
  • PCBが使われていた蛍光灯の安定器、コンデンサ、変圧器(または変成器)は、一部は現在も使用されているが、多くはすでに廃棄物となっている。廃棄物となったものは、各部局の責任下で保管されることになっているが、必ずしも管理状態がよいとは言えない。

 2、3番目については、散逸しないような注意が必要である。

 変圧器の油交換、真空ポンプの油交換に際して、PCBであるかどうかの判断がつかない場合、部局長の依頼があればセンターでチェックをしている。PCBが含有されていれば厳重保管となる。

 なお、付表9-1にPCB使用コンデンサ、変圧器の製造者表示を示すので、間違って投棄することのないように注意して頂きたい。

◎PCBを間違って捨てることのないように!相談は、センターへ。

アスベスト

 アスベストは、主として波型石綿スレートや石綿板として、床材、天井材、防火壁など建築材料として使用されている。その他、耐火、断熱、吸音の目的でコンクリート壁や天井に直接吹き付け施工されている。また、焼却炉の煙突部分などにも、吹き付けアスベストが使われている。

 アスベストは、肺がんなどの健康障害を起こすので、取り扱いに注意を要する。さらに、廃棄物処理法では、使用済みの吹き付けアスベスト(廃石綿とよばれている)は特別管理産業廃棄物に指定されており(付表2-3参照)、廃棄に関しても特別の注意が必要である。アスベストの廃棄・取扱いに関しては各部局の施設係に問い合わせしていただきたい。

◎アスベストについて疑問があれば、各部局の施設係へ!

乾電池および蛍光灯

 使用済みの乾電池と蛍光灯については、年4回(4・7・10・1月)環境安全研究センターで回収を行っている。これは、一部の乾電池と蛍光灯に水銀が含有されるためである。回収されたこれらの器具は北海道の旧水銀鉱山に送られ、ばい焼法により水銀が回収される。現在販売されているマンガン乾電池とアルカリ乾電池はすべて「水銀ゼロ使用」の製品になっている。水銀ゼロになってもマンガン等のその他の金属を回収し資源リサイクルをすることが望ましいとの理由から、環境安全委員会では「水銀を含む乾電池・v、「水銀を含まない乾電池」に分けて回収することとしている。実際、マンガン等のその他の金属の回収が行われている。

 具体的には以下のような方法で回収が行われている。

 各部局(学科)の環境安全事務担当者を通して、回収の日時が通知される。排出者は、指定の日時に、指定の場所に排出する。

 蛍光灯は、購入したときの紙の筒または20本入り段ボールの箱などに納め、まとめてガムテープなどで固定して出す。

 乾電池は、「水銀含有」と「水銀ゼロ」に分け、その表示をする。リチウム電池など水銀を含まない乾電池は「水銀ゼロ」である。

 従来、乾電池の排出に際しては乾電池の場合は「水銀含有」、「水銀ゼロ」に係わらず陽極にガムテープなどを貼り電池がショートするのを防いでいたが、現在ではその心配がないばかりかガムテープなどが貼られているとリサイクルの際支障となるので、テープなどを貼らずに排出する。

 一方、リチウム電池などの起電力の高い電池はショートすると発熱し火災の原因になるので必ずガムテープを貼るなど絶縁対策を施してから排出する。

 
         
  • ボタン電池以外や充電式電池は生協や小売店で回収されているため、小売店の回収ボックスに出していただきたい。
  • くれぐれも乾電池をごみとして捨てないよう注意する。

◎「水銀含有」と「水銀ゼロ」に分けて使用済み乾電池を出す。
◎乾電池はそのまま、リチウム電池はガムテープなどで絶縁してから排出。

 

その他の水銀含有物

 水銀を含有する廃液は、水銀系廃棄物(A分類)として排出する。水銀を使用した体温計、温度計、器具や、水銀で汚染された紙類などの実験系廃棄物は、乾電池や蛍光灯の回収時にS分類廃棄物としてセンターで一括して回収するので実験廃棄物処理依頼伝票に内容情報を記載し、添付する。水銀含有廃棄試薬の処理については、部局の環境安全権利室に問い合わせる。

◎水銀含有実験系廃棄物はS分類廃棄物として、乾電池や蛍光灯とあわせて回収する。

フロンガス

 エアコン(冷暖房機)に使われているフロンガスの回収については、専門業者に依頼し、回収する。冷蔵庫などについては、フロンガスが冷媒のほか断熱材の中にも含まれているため回収は容易ではない。回収方法等については現在検討中である。

 なおスプレー缶形態のフロンガス試薬などは年1回環境安全研究センターで回収している。回収時期に関してはセンターに問い合わせをいただきたい。

ホームに戻る