環境安全研究センター長からのご挨拶 東京大学環境安全研究センター
Last Revised on April 6, 2015

平成27年4月

環境安全研究センター長         大島 義人 (おおしま よしと)

   大学の使命には、技術立国日本の基盤として最先端の研究成果を上げる前提として、環境安全に関する社会的責任として事故の未然防止・安全性確保・コンプライアンスがあり、さらには環境安全に関するグローバルな素養を身につけた人材育成が挙げられます。

 環境安全研究センターは、1975年、その前身である環境安全センター発足からの30余年にわたり、廃棄物管理指針の策定および各部署への技術的助言、実験系廃棄物の回収・処理、排水監視、化学物質や廃棄物の適切な管理と環境安全意識の醸成を目指した環境安全講習修了証制度など、本学の環境安全の管理と教育を担ってきました。この間、法人化に伴う安全衛生管理体制の整備、様々な法規制の強化といった社会的な変化に、研究の深化や研究分野の学際化、国際化に伴う留学生の増加などが相まって、本学の環境安全を取り巻く環境も大きく変わってきました。このような背景のもと、環境安全研究センターでは、2013年度からの第3期より、他部局に本務をおく兼務教員を増員すると同時に、環境安全本部との連携を強化し、本学の研究教育の新規性・多様性・学際性に対応できる環境安全管理・教育を強力に推し進めてきております。


 環境安全研究分野においては、@環境安全教育研究部門、A環境計測教育研究部門、B廃棄物・排水管理教育研究部門をおき、社会的貢献を果たしております。
 環境安全教育事業においては、全学的環境安全教育の充実に向けて取り組んでおります。実験研究現場の環境安全では、習った知識を使える知恵へと昇華させることが非常に重要であり、そのための教育も、座学ベースの受け身型から、自分の身を守るための知恵として現場に活用できる実践型へと変化させる必要があります。本センターではすでに、このような体験型教育のためのソフトおよびハードの整備を進めており、今後もさらなる充実と普及に注力したいと考えています。また、研究の学際化や分野の多様化に対応するために、化学物質や廃棄物管理以外にもより広い範囲をカバーする体系的な教育プログラムとなるよう、学内で実施されている各種安全教育とのリンクを含め、関連部局との連携・協力を強めていきたいと考えています。さらに、国際化が進む本学の実情に鑑み、外国人研究者に対するより確実で実効的な安全教育手法についても検討してまいります。
 環境安全管理業務においては、有害廃棄物の学内処理を休止し、全面外部処理に切り替えております。これは、近年の外部業者の処理技術及び質の向上に伴い、学内での原点処理の原則を見直し、廃棄物排出の厳格な管理に軸足を移すことで、事業者としての排出者責任を果たそうとするものです。現在、学内の処理施設は運転を休止していますが、廃棄物の適正な管理に果たす本センターの役割は依然として非常に大きいと考えております。廃棄物の多様化への対応、不明試薬・不明廃棄物の問題、学内処理の停止に伴う適正な廃棄物管理の方策など、山積する様々な課題に対し、本センターが培ってきた廃棄物管理に関する技術的知見や豊富な実務経験を活かして解決を図っていきたいと考えています。

 環境安全研究センターは、研究現場の確実な環境安全管理の支援と環境安全配慮意識の高い人材育成を目指す部局です。これらを実現するための体制の強化が急務と考えております。各部局や環境安全本部の連携・協力を仰ぎつつ、教育研究機関である大学の環境安全を守り、学術研究の発展基盤を支える役割を担った全学センターとして貢献する所存です。皆様からのご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。




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